こしあん日記(Koshiahh’s Diary)

MURABANKU。の土屋慈人の日常系

またしても五畳半(02.03)

いよいよ引っ越しを考えていたが、引っ越すのをやめた。

部屋の電球のW数を変えてみたら万事解決してしまったのだ。

 

恥ずかしい。非常に恥ずかしい。

一度、臍を固めたソレが全てマイムであったのだ。

決心は時に決心しただけで満足してしまうという恐ろしさがある。

己の怠惰を打ち破らない限り、結果は何も成さない。

「臍固め、マイムにならざるがごとし」。雑魚ことわざの誕生である。

 

 

私に誇れるものは何もないが、強いて言えば、偏頭痛が引き起こされる原因の数は誰よりもあると自負している。

 

ものによっては本当に言語化できない。無理やりしてみると「絶対に埋まらない淵、または溝」を見ると一瞬にして痛みが引き起こされる。

絶対に伝わらないだろう。小学生の頃より車のドリンクホルダーや、窓を開け閉めするスイッチの近くの謎のホルダーなどみると(想像するだけで)痛みが発生する。

 

母親がピアノの先生という音楽をやる上でこの上ないアドバンテージを誇る家庭に生まれ育ったというものの、楽譜の五線譜も見るだけで偏頭痛は起こる。

結果、エレクトーンでパイレーツオブカリビアンの「彼こそが海賊」を発表会で弾ききって私の大鍵盤航海時代の幕は閉じた。

 

溝、淵、閉所、細かいものを見ると、きっとくる〜♪きっとくる〜♪と耳元でなくおでこで囁かれるのがもうエブリデイカチューシャなのである。

そして、光。これも厄介である。

 

 

LEDライトが普及してから、私の偏頭痛はさらに暴徒化した。町の光度が変わるのである。私のギズモから悪戯好きのグレムリン爆誕である。

眉間が痛い痛い。

 

ショップなどの商品をきれいに見せるための白い空間に棚も、もう天敵である。

今後もテクノロジーが発展するたびに偏頭痛の痛みは増していくことだろう。

しかし、私はそれに厭わない。どんどん未来に連れてっておくれよ。光の、もう目が開けられない、そんな閃光の未来へ──。

 

 

私の部屋の電球はとことん暗い。

エロい部屋よりも暗い。とことん暗いのだ

 

部屋の照明は私の身体に合わず、リサイクルショップでゲットしたスタンドライト?をロフトに置いて、それを部屋の元光としている。

買った時のw数も覚えていないため、近くのスーパーでの一期一会で、私の部屋を夜の暗闇から守ってくれた。

 

そんな一期一会の出会いから早一年、そんな彼は命を消耗してしまいポツンと光を失ってしまった。

私は忘れることができず、代替品でその心の傷を埋めることもできなかった。

 

長い間、私の机上の空論をただ一人見届けてくれてありがとう。

あなたとの幾度と無い夜を、私、忘れないわ。

 

物理的にあの優しい光の光量を超えなければ、私は過去に依存をしてしまうところであった。

そう、つまりはいつもよりw数の高い電球を買ったのだ。

 

 

もうびっくり、どんな夜でもちゃんと本、漫画が読める。

今思い返せば、暗すぎて毎回スマホのライトをプラスして読んでいた。

そして、ここまでも孤独かと思わされる夜夜。

もう、w数を変えるだけで毎日もうパーティー☆である。

 

そして、引っ越しのための諸々を考えた途端に、全てが面倒になった。←

別に、引っ越しても今作りたい作品たちがオートで生まれることもないし。←←←

 

五畳半の旅はつづくったらつづく。