【マリオワンダーのネタバレを含みます。ご注意】
無限1upしたのに、もう残り5しかない。
「マリオワンダー」の本当の最後のシークレットステージはまさに遊びと哲学を知る、いまだかつてない超難関なものであった。
(最後の試練はなんとマリオが透明になり、空中を落ちないようにジャンプしていくという鬼のステージであった)
26時までファミレスで作業を進めて、帰宅してコントローラーを握り「こんなステージ誰がクリアできるんだ」なんて独り言ちながら、とにかく同じステージを繰り返した。
だんだんとコツが分かってくると、次はそのコツを捻じ曲げてくるような仕掛けにひっかかりまたやられてしまう。
ニヤニヤしおって・・・・・・・!!!
絶対にクリアして見せる。
こんなにゲームに本気で熱くなってしまたのはいつぶりだろうか。
明らかに「お前できんのか?」とニンテンドーというボスに試されているような気がしたのだ。
〇
ひたすらにトライ&エラーを繰り返し、自分なりの攻略法を身に着けていく。
しかし、攻略法がわかったとしても大事なのは集中力がちゃんと続くかどうかだ。
そして、ここは慣れているからという良くない余裕は失敗する。
しかし、これ絶対無理だわとつい思ってしまう不安も失敗に繋がる。
私も驚いた。いつの間にか自分の人間性を試されていた。
間を詰めたことによっての失敗。
アドレナリンのためだけのリスキーな行動による失敗。
次があるから、まあ大丈夫という怠惰による失敗。
詰めが甘いところをこだわり過ぎるとそれはそれでまた失敗するのだ。
遮光カーテンに後光が差すように、朝がもうそこまでやってきている。
もう今日は無理だと思った。
しかし、そんな時に私はふとクリアした先に自慢したい人の顔を思い浮かべることにした。
〇
まず、いつものゲーム仲間のあの人たち。
そして、我らが音楽の大先輩・厚海義朗(息子さんとやっているらしい)
ばかだなあと思いながらも、去り行きたはずの集中力たちがまた一点に集まってきた。
行くしかなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!
私は無事クリアした。
ゴールフラッグの一番上をしっかりつかみ、クリアした。
そのゴールの、その先のまだ見たことのない景色たちが目の前で流れていく。
本来ストーリー上でクッパを倒したら聞けるあの一行が今作見れずにショックだったのだが、まさかのここで打ち出されるとは…。
マリオワンダーの開発者より直接、の最大なサプライズで目頭が熱くなった。
これは、本気で最高なゲームだ。ニヤニヤしていた彼らと熱い握手ができたのだ。
そして、この最終ステージで一番大切だったことがようやくわかった。
それは繰り返すことによって培った勘を、思い切って自分の自信に変えること。
まさに勝負なのだ。
「ここ!」という勘(繰り返しで得た自信)を信じることによって、私は(ステージのギミックで)透明になったマリオの波動を感じ、あたかも見えているように操作できるようになったのだ(壮大)。
〇
100%、全クリしたゲームなんて何ぶりだろう?そう思いながらニンテンドーのwebにある「開発者に訊いてみた」を読んだ。
これはクリアという体験が伴ってから読んだほうが絶対により深いところで作り手の気持ちが感じられるだろうと我慢していたため、やっと読めた。
プロデューサー手塚さん、ディレクター毛利さんをはじめ、このマリオワンダーというゲームを開発してくれたみなさんに敬意を表するとともに、最大の感謝をお伝えしたいです。
最高のゲームを本当にありがとう。
これで無事クリアできたので、テメェのステージへとまた戻ります。
おしゃべりフラワーとまた会えるように、半径数cm先の時空を変えていこう。
彼にもらったSUPER WONDER! を胸に秘めて。
ひとまずこの一週間は自慢をしまくるぞ!!!